ペットショップやオンラインストアには「無添加」「グレインフリー」「国産」など、さまざまな表示のドッグフード・キャットフードが並んでいます。愛犬・愛猫の健康を考えるほど、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。ここでは、フード選びの前に知っておきたい基本的な考え方を整理します。

「無添加」の意味を正しく理解する

「無添加」という表示は、法律で厳密に定義された基準があるわけではなく、メーカーによって「何を添加していないか」の基準が異なります。多くの場合、合成の酸化防止剤や着色料、香料などを使用していないことを指しますが、保存のためにビタミンEなど天然由来の酸化防止剤が使われているフードも「無添加」と表示されることがあります。「無添加=安全」「添加物入り=危険」と単純に決めつけず、何が無添加なのかを個別に確認する視点が大切です。

総合栄養食かどうかを確認する

無添加であることよりも重要なのが、そのフードが「総合栄養食」として必要な栄養バランスを満たしているかどうかです。総合栄養食の表示があれば、そのフードと水だけで、年齢や体格に応じた栄養を摂取できるよう設計されています。手作り食や無添加をうたう商品の中には、栄養バランスの検証が不十分なものもあるため、パッケージの表示区分をあわせてチェックしましょう。

原材料表示のチェックポイント

原材料は、基本的に使用量の多い順に記載されています。肉や魚などの動物性たんぱく質が上位に記載されているものは、犬や猫本来の食性に近いとされています。アレルギー体質の子であれば、特定の原材料が含まれていないかを重点的に確認しましょう。「無添加」の表示だけでなく、原材料の中身まで見る習慣をつけることが、フード選びの精度を高めます。

愛犬・愛猫の体質やライフステージに合わせる

子犬・子猫用、成犬・成猫用、シニア用など、フードにはライフステージに応じた種類があります。また、肥満気味の子には低カロリータイプ、皮膚が敏感な子には低アレルゲンタイプなど、体質に合わせた選択肢も豊富です。どんなに評判の良いフードでも、その子に合うとは限らないため、切り替え後は便の状態や毛づやなど、体調の変化をよく観察しましょう。フードを切り替える際は、1〜2週間ほどかけて少しずつ新しいフードの割合を増やしていくと、消化器への負担を抑えられます。

ワンポイントアドバイス:「無添加」「オーガニック」といった言葉の響きだけで選ばず、総合栄養食の表示・原材料・その子の体質という3つの軸で比較すると、フード選びで失敗しにくくなります。

フードの切り替え方についてはドッグフードの切り替え方、下痢を防ぐには、キャットフードの表示の見方についてはキャットフードの成分表示、どこを見ればいい?もあわせてご覧ください。

※本記事は一般的な情報提供を目的とした編集コンテンツです。特定の商品やメーカーを推奨するものではありません。フード選びに迷う場合は、かかりつけの動物病院にもご相談ください。